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新潟県中越沖地震支援活動(7月25日)

平成19年7月16日に発生した新潟県中越沖地震を受け、静岡県第一宗務所青年会では、7月25日~27日に現地にてボランティア活動をおこないました。

目的
被災者に寄り添う同事行の実践から僧侶としての役割・関わりを確認し、今後、地元が被災地になった場合の大きな力を養い、発災直後の対応(現地調査)と支援活動受け入れ環境整備等の情報収集。
日程
25日
7時富士、保寿寺出発~12:30柏崎IC着~12:45現地着
13時 現地対策本部へ挨拶受付の後、曹洞宗ボランティア本部へ
15時~17時 長崎新田地区へ柏崎VCのチラシ配布と家屋の状況調査・ニーズ聞き取り 17:30本部着
26日
午前 雨天の為一般ボランティアの活動は中止になったが、 静岡第一曹青7名は竜雲寺様の本堂清掃・御堂の崩壊した土壁撤去作業
午後 避難所(柏崎市第三中学校体育館/高田コミセン)へ行茶隊活動。
15:30柏崎ボラセンへおはなし票提出 17:00本部着
27日
午前 洞雲寺様 位牌等の並べ直し(修繕しながら)世代墓地をいくつか引き起こす 午後 帰静の途へ  19:00富士保寿寺にて解散
活動内容
25日
 13時現地対策本部へ挨拶受付の後、曹洞宗ボランティア本部へ。
 ミーティングに参加後、SVA職員との聞き取り調査打ち合わせ。長崎新田地区へ。聞き取り調査引継ぎ者なし、新規ボランティアのみ(車1台・現地ゼンリン地図・チラシ・要請票)柏崎VCのボランティア派遣のチラシを配布し、倒壊家屋(赤紙)や注意家屋黄紙)を3班に別れ訪問し、聞き取り調査。別紙ボランティア要請票に記入。この長崎新田地区は被害が甚大。訪問している中にも、家族総出で片付けをしている事多々。明日の天候が悪いとの予報のため、記入する時間も惜しんで撤去片付けをしている。 また、声をかけるにも、被害が甚大のため、ためらうことしばしば。聞き取り調査打ち合わせ時に、僧侶の身分を言わないで活動してほしいとの事。また、ボランティア本部には私服が望ましいとの一文あり、僧侶ができるボランティア活動を目的としたため、参加者一同戸惑いを感じた。聞き取り調査をしたが、被災者支援には何時どのようにして、派遣されるのか?被害者の対処してもらいたい気持に緊急に対応できるのか(VC)不安の残った、中途半端な活動でした。

ボランティア活動の様子01

ボランティア活動の様子02

26日
 大雨洪水警報発令のため、ボランティア活動は中止となり、午前中は待機(他の参加者)とのこと。
 しかし静1曹青だけは現地対策本部竜雲寺の本堂清掃となった。天井が一部損傷のため、見た目には状態良好。
 しかし、畳は多くの埃にまみれ、丹念にふき取り作業を中心に行った。その後、お堂の土壁が崩れていると報告があり、撤去作業を行う。
 マスク、手袋等、ボランティアに参加する際の持ち物の使う、使わないに限らず、徹底に心がけ必要。

ボランティア活動の様子03

ボランティア活動の様子04

 午後のミーティングで行茶を行うとの事。
 避難所(柏崎市第三中学校体育館/高田コミセン)へ行茶隊活動。
 静1曹青2班へ別れて活動。
 壁の撤去作業が土壁だった為、埃まみれに。その埃まみれのまま(上着は着替えたが)午後から行茶隊活動に参加せねばならなかったのは些か気がひけた。 (参加者声)
 準備段階で、お茶を美味しく飲んで頂こうという思いから、湯のみ茶碗を持参したが、現地指導により紙コップとなる。
 日中の避難所は、若い人たちは、自宅の片付け等に出掛けており、高齢者が目立つ。
 静岡茶・御菓子は、たいへん喜ばれた。会話をしている方達も見受けられるが、行茶をすることで、ひとりさびしく座っている方には、おしゃべりをするきっかけとなり、役割として貴重な一端と感じた。
 うっかり手洗いのみで行茶を。これから行茶隊に参加される方には事前説明で必ず備え付けの消毒液等でも手の消毒を促がして欲しい。 〈参加者声〉

ボランティア活動の様子05

ボランティア活動の様子06

 行茶はお茶を飲む楽しみと会話の中から見え隠れする被災者の本音に耳を傾け、少しでも心の支えになることが大きな目的である。静岡ということもあり、美味しいお茶を飲んでいただこうとそれぞれが静岡のお茶・お菓子を持ちより、行茶活動を行った。
 そこで感じたことは、子供たちの心の状況である。
 活動の中で子供たちと話をしていると、笑顔を見せてくれるのだが、「家がつぶれたから働きに出る」「進学をあきらめて就職する」など確かに家族思いに感じるのだが、よくよく話を聞いてみると、自分の夢よりも、今はお金が、家の再建が、などといった答えが返ってくる。
 しかし、これは、私だけの考えに過ぎないが、子供は時に最悪の方向へと思いを傾けてしまう。受験を控えた高校三年生の女の子は、少し絶望的な方へと自分の立場を変えていた。心の中では進学したい、自分の音楽の夢をかなえたいと思っている。これは、最後に彼女の口からでた言葉である。私は、どういえばいいか戸惑ったが、自分の一生は一度しかない。一度しかない人生悔いのないものにしなければならない。家族のこと、確かに大切だけど一度じっくりと今後のことについて家族でしっかりと話し合って独りで抱え込むのではなく、としか言えなかった。今考えると無責任すぎたかなと後悔する。なぜなら己がそのような立場に立ったことがないからである。現場からの帰り、避難所にいた子供たちが外で遊んでいた。そして、そこで写真を一枚撮った。今その写真を見ると。満面の笑みを浮かべている。始めの時には見せなかった笑顔だ。行茶を通じ、たわいもないことから話を始め、少しずつだが本音を話す。こちらも隠すことなく真剣に耳を傾ける。そして、今自分が答えられる精一杯のことを話すことが一番であり、行茶の素晴らしい点と考える。最後に子供たちは自分たちの乗っている車が見えなくなるまで手を振ってくれた。(参加者声)
15:30柏崎ボラセンへおはなし票提出

ボランティア活動の様子07

ボランティア活動の様子08

27日
 午前 洞雲寺位牌等の並べ直し(修繕しながら)先の中越地震から位牌堂改築のため、位牌は、段上にはく、仮設作業台にあったためか、損傷は小。
 しかし、一部修繕(木工用接着剤)しながら、作業を行った。洞雲寺の住職は若い方でした、位牌の位置の確認は寺族が把握しており、寺族の方の存在、ありがたさを痛切に感じた。
 その後、世代墓地をいくつか引き起こす。
 墓石のほとんどが倒れており、カロートの中〈骨壷〉がみえる状態になっており、雨水が入らないように写真のようにブルーシートで一時的な対処をしていた。
 ブルーシートは災害時に多目的な用途がある。損傷した家屋(テント)の風雨防止。プライベート空間。墓地の浸水防止等。
 特にお寺など広範囲に損害があった場合は、数十枚単位で準備の必要性有。(参加者声)

ボランティア活動の様子09

ボランティア活動の様子10

総括
 この度の、新潟県中越沖震災におきまして被災された皆さまには衷心よりお見舞い申し上げます。
 また、当会会員一同におかれましては、時節柄盆行事等お忙しい中、新潟県中越沖地震救援ボランティアに参加、または支援物品のご提供のご協力をいただき心から感謝申し上げます。
 このたびの未會有の大地震で新潟県では、死者11人、重軽傷者1955人の犠牲者と、住家では全壊1025棟、半壊1567棟、一部損壊17976棟(平成19年7月30日現在)等が破損するという甚大な被害を被り、現在も多くの被災者の方々が不便な生活を余儀なくされております。皆様のご協力により、僧侶であるからこそ出来る支援活動として、3日間被災地での(個別ニーズ調査・寺院復興支援活動。行茶サ-ビス等)活動を行って来ました。
 さて、震災後の初動に当たっては、派遣対応等速やかにできたと思います。
 現地青年会・全曹青またはSVAの情報を元に、ボランティア準備(主に行茶)には参加しない会員から後方支援として、お茶・菓子。備品の提供を募り、会員一人ひとりの意識の向上を図ることもできたといえます。しかしながら、日々刻々と現地状況(現地ニーズ)が変化するなかで、準備提供されたものが十分生かされたとは言い切れません。現地ニーズに対応する難しさを痛感しました。また、後方支援としての備品提供の中で、使い古した物もあり、現地では新しいものが物資援助されており、現地曹洞宗ボランティア本部と協議の結果、今後必要とされるもの意外は、恥ずかしながらそのまま持ち帰ってきたものもあります。しかし、緊急時に出来ることの行動として、多くの備品提供をいただいたことに深く感謝申し上げます。今後、災害活動時の備品として、事務局にて管理させていただきますが、物資援助においても、私達が被災者になったらという視点の心がけを忘れてはならないでしょう。
 当会の近年における災害ボランティア活動は、豊岡水害支援・新潟中越地震支援・能登半島地震支援とこの度の新潟中越沖地震支援となり、本年は2度の災害支援活動に参加しています。さきの新潟中越地震での支援活動は、各曹青(現地)との連携の確立は不十分であり、単独でボラセン登録をし、活動したという思いが強かったことを記憶しております。しかし、新潟中越沖地震では、宗門現地本部等が窓口となり、ボラセン・社協・関連団体との連携がなされ、僧侶によるボランティア活動の現地状況(被災者ニーズ)の把握・物品調達・連絡調整等が行われていて、災害時組織の向上に感心した次第であります。
 以下、能登・中越沖と参加された松永師より。
 前回の中越地震や能登の時と比べ、地元の曹洞宗青年会が地域に対して担える役割が変化(進化と呼びたい)しつつあります。現地では近隣を中心に全曹青ほか全国各地の青年会に協力を仰ぎながら、地元新潟曹青がボランティア本部の中心的役割を以前にも増して担っていくものと思われます。 能登の時にはじまり、少しずつではありますが、「行茶隊」活動等を通して地域との関わりにおいて曹洞宗青年僧の存在が社協(全国社会福祉協議会)VC内において認識(確立)されはじめています。と所感をいただいております。
 当会の小さな活動の一端が活動の輪を広げ、その積み重ねの経験が、今後起こり得るであろうとされている当地での災害時に役立つものと思われます。また当地が被災した場合の対応・ネットワークの構築等(宗務所・教連・青年会・関連団体)が今後の課題と言えましょう。特に青年会に求められるものは、機動力を生かした状況把握活動・裏方に徹した連絡調整活動・体力・気力をもっての現場活動となることでしょう。災害を想定した青年会組織のありようにも取り組まなければと思います。
 最後に、期間中、事故・病気もなく活動してまいりましたが、道中の安全意識は然りですが、現地で安心して活動が出来たことは、宗務所をはじめ関係各位が、暖かく見守って下さったことと心より深く感謝申し上げます。

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