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>曹洞宗の法要 >授戒会
授戒会は、仏さまの正式な弟子になる、一番大事な儀式です。
道元さまは、「衆生、仏戒を受くれば、即ち諸仏の位に入る」(どんな人でも、仏のいましめを受け、それを守り実行することによって、仏さまの仲間入りができる)と、おっしゃいました。人は誰でも仏戒をうけ、それを守り、実行すれば、立派な仏さまなのです。
授戒会は、仏さまを礼拝し、よくない心を反省(懺悔(さんげ))してから、仏戒を授けてもらい、その教えを守ることをおちかいする式です。
仏戒は、「三帰戒」「三聚浄戒」「十重禁戒」のあわせて16条です。これを「菩薩の大戒」といいます。
「三帰戒」は、仏・法・僧の「三宝」に帰依するという基本的な戒です。
「仏」はお釈迦さま、「法」はその教え、「僧」は僧侶の事で、この「三宝」を深く敬い信じなさいという戒です。
「三聚浄戒」は、
「すべての悪いことはいたしません」という、摂律儀戒(しょうりつぎかい)
「あらゆる善行を進んで実践します」という、摂善法戒(しょうぜんぼうかい)
「世のため人のためになることをいたします」という、摂衆生戒(しょうしゅじょうかい)
の3つです。
以上十ヶ条をいいます。
「仏さまの仲間入り」というと、普通死んでからのことだと考えている人もありますが、とんでもないことです。
正しいすぐれた心(仏心)で、人間らしい生き方をする人が仏なのです。仏の教えはそのためにこそあるのです。
以下の写真は、平成15年10月13日から17日に、富洞院において行われた授戒会の様子です。
授戒会は、七日間かけて行われるものですが、五日間や三日間に縮めて行われることもあります。
お授戒のために、この座にお釈迦さまをはじめ、三世の諸仏、三国伝燈の祖師菩薩等、その他お授戒を成就させていただく仏菩薩さまがた、仏法守護の善神などをお迎えする式。
「説教」の様子。
道場であるお寺の諸堂を巡りつつ、そこにお祀りされている仏、菩薩などにおまいりする行。